「老人を配慮したデザイン」≠「ユニバーサルデザイン」
理系まっしぐらのおとこにょこなので、デザインなんてのに疎いのですが語らせて頂く。
炊飯器は、象印がユニバーサルデザインっぷりでは一番なのだ。
このインプレスから借用した画像を見て欲しい。
ボタンがアイコン!「『炊飯』ボタン」ではない、「お釜の下が大火事ボタン」なのだよ!!
他の炊飯器メーカーでは「液晶を大きくして見やすくしたからユニバーサルデザインだ」とか言っちゃってる。その割には、うじゃうじゃと「おかゆボタン」やら「お米選択ボタン」やらボタンに文字書いてあったり。つまり、「老人向け」とアピールしにくいから「ユニバーサルデザイン」なんて言葉を使ってるにすぎない。
このZUTTO炊飯器のボタンがアイコンってことは、老人だけでなく、子供や他の国の人でも炊けるということだと思う(液晶の「白米」などは日本語ですが…)。完璧でないにしろ、真の意味でユニバーサルデザインを目指している。これは賞賛すべきだ。
ただ、困った事に一般の常人(つまり私)には多少使いづらい。ZUTTOの「お釜の中がいっぱいボタン」よりも「『保温』ボタン」と書いてあった方がわかりやすいもの…。それでも、この「常人の使いやすさを削ってでも、誰でも使えるユニバーサルを目指す」という心意気に痺れる。だから、この炊飯器のデザインが大好きだ。
ユニバーサルデザインのスイッチ
もう一つ「ユニバーサルデザイン」詐称で許せないのはパナソニックの「ほたるダブルスイッチ」だ。
うちのトイレのスイッチも「ほたるダブルスイッチ」なのです。上が照明、下が換気扇になっている。どっちかどっちか覚えていないと
「あれ?また換気扇ついてる」
ってことになる。特にお客様が来たときに多い。
20世紀式からボタンがでかくなったってのは素晴らしい進化だと思う。斜線をつけて、どっちを押せばいいかというアピールのデザインもすごく良い。惜しいのはボタンの真ん中に「換気扇」などの文字を表示するようになっている。これは惜しい。ここは「プロペラ」のアイコンだろ!文字じゃなくて絵!それがユニバーサルだ!!そして上側は電球のアイコンなのだ!「照明」なんて文字は愚の骨頂だ。
さらに言えば、2つのボタンが同じ大きさってのもダメだ。照明の方を5、換気扇を3くらいの非対称の大きさにすべき。これならば、どっちを押せばいいか、大人も子供も、外国のお姉さんもわかるユニバーサルなデザインになる。