食博の横で食博を超える

'09食博に行った。食博を朝一で行くために、会場のインテックスの横にあるハイアットリージェンシー大阪ホテルに宿泊。今考えると、食博に行く(当日券2000円)程度で高級なホテルに泊まる(一室27000円)なんて恥ずかしいくらい気合いが入っていた。

前日の夜、ハイアットに遅く着いてしまった。かといって貧乏人はホテルにあるレストラントにも行く勇気はなくコンビニでカップラーメン(200円)を食す。せめて0歳の娘だけはいいものをということで、ルームサービスで白身魚のフライとポテトフライ(1700円)頼むことに。

なんか1時間くらいルームサービスを待たされる。ジュースおまけでくれたからいいけど。ハイアットが満員だから遅かったらしい。食博ごときで高級ホテルに泊まるのか?ブルジョアめ。

やっとこさ出てきたポテトフライ用についていたケチャップ。Beerenbergのトマトソース。(画像は本家からコピー)

うまい…。うますぎる。うまいなんてレベルじゃねぇぞ。もう、ケッチャップのレベルではないのだよ。なぜなら、ポテトフライも白身魚のフライも流石は一流ホテルなのでうまい、にも関わらず、ポテトたちを超えてどうする、脇役のケチャップが。

うちの冷蔵庫にいるケチャップ。マヨチュチュがどうでもよく流行った頃、「マヨがチューっといけるなら、ケチャップもいけるんじゃね?」と思ってチュッてみたものの、まずい。本当に元はトマトか?と思える味だ。

だが、このBeerenbergのトマトソースはどうだろう。ビンごと飲んでのど越しを楽しめる。素のトマトの味がしつつも絶妙に調味料を加えることで、トマトそのままの味を良いところだけ残し、後味や食感などを調整して旨みがガンガンくるソースに仕上がっている。料理で震えるほど感動することって人生に10回ある程度かもしれない、その1回であることは間違いないケチャップだった。

次の日の食博、これを超える食品はなかった。但馬牛のステーキや青森リンゴジュース、しめ鯖寿司はかなりいい線いってたけど超えてはない。僕にとっての食博は、前日のルームサービスで終了していた。